彗星(すいせい)ってたまに聞くけど「一体何?」といった方のために
今回は、彗星の正体を説明していきます
彗星ってのはいったい何?
彗星は太陽の周りを回っている天体のひとつです
多くの彗星はこんな風に楕円形の軌道を描いています
画像出典元(神奈川工科大学厚木市子ども科学館様)
こんな感じの軌道でぐるぐる太陽の周りを回っているので、ある年によっては地球に太陽に接近して来て俺らが肉眼で見れるようになります
そうして接近すると地球から観れる天体ショーに変わるわけです
彗星の周期は何十年とかなので一生に一回しか見れない彗星とかばかり。
そもそも生きているうちに地球に近づいてこない彗星だって山ほどあります。
彗星が見られるのは結構レアなことなんですね
彗星の正体は何?
彗星は宇宙に漂う天体です
月も地球も天体ですね
宇宙にあるものはだいたい天体と言います
では彗星の成分なんでしょうか
だいたいは岩石と氷の混合物でできています
あと、有機物のチリを含でいることもあります
岩石と氷の混合物であることから
よく泥だらけの雪だるまに例えられますね
このような汚れた雪だるま状態であることで尾やコマが観られるようになります
尾とコマって何?
彗星が太陽に近づいたとき地球から見ると尾とコマを見ることができます
画像出典元(国立天文台様)
一つずつ説明していきましょう
コマ
彗星が太陽に近づくと太陽から受ける熱によって彗星の表面が蒸発し始めます
それで発生したガスやチリは大気のような感じで彗星を球形でまといます
これコマって言います
尾
彗星が太陽に近づいたときに蒸発して、ガスとチリが出てくるということでした
それらは太陽からの放射圧と太陽風によって太陽の反対側に力を受けます
そうして流されたガスやチリが見えるようになると太陽の反対側に尾ができます
つまり、汚れた雪だるま状態の彗星が太陽に近づくことで溶け、成分がまとわりついたり、放射圧で吹き飛んだりしている様子が見えているわけですね
ここで放射圧と太陽風という知らない単語が出てきました
少し解説しておきましょう
・放射圧ってのは太陽からの電磁波による圧力だと思ってください
・太陽風ってのは太陽から飛んで来るプラズマです
この二つによってガスとチリが太陽の反対側に伸ばされるわけです
尾が二つあるのはなぜ?
尾はよく見ると2本あるんです
ダストテイルとイオンテイルと呼ばれます
画像出典元(国立天文台様)
これも説明していきましょう
・イオンテイル
これは彗星から出たガスでできる尾です
画像では青いまっすぐの尾として写っています
・ダストテイル
これは彗星から出たチリでできる尾です
画像では白い湾曲した尾として写っています
チリはある程度の質量を持ちます
なので、太陽風と放射圧で太陽の反対側にのばされてからも独自の軌道で公転するんです
それは彗星本体の公転より遅れるから相対的に見て湾曲した尾になります
どこから彗星は来るん?
彗星は大体2通りのある領域からやって来ます
そこには彗星の元となる天体が大量にあるんです
2つの領域の名前は
エッジワースカイパーベルトとオールトの雲
変な名前ですね(笑)
一つずつ見ていきましょう
エッジワースカイパーベルト
これは海王星の外側、だいたい太陽地球間距離の30倍程度のところにある領域です
画像出典元(国立天文台様)
ここの領域は円盤状で、主に氷を主成分とした小天体がいっぱいあります
オールトの雲
これは太陽から太陽地球間距離の1万倍くらいのところにある小天体がいっぱいある領域です
画像出典元(国立天文台様)
だいたい1兆個くらい天体があります
エッジワースカイパーベルトは円盤状だったのに対し、オールトの雲は球殻状であるという違いもありますね
注意:仮定であってまだ直接観測されたわけではない
この二つの領域にある大量の小天体はとても長い周期で太陽の周りを回っています
そのとき互いにぶつかったりして減速すると、
この楕円軌道のように運動するんです
まとめ
彗星のことがすこしわかってもらえたでしょうか?
次回はこの彗星によって引き起こされる「流星群」について話していきましょう
次回のお話 は「流星群」です
関連記事