先日、LINEスタンプ6作目の制作に取り掛かったウィリスです。
最初は四苦八苦していたLINEスタンプ制作ですが、6作ほど作成し 今ではすっかり慣れて2日あればLINEスタンプを1作出せるようになっています。
「LINEスタンプを作ってみたいんだけど、事前に知っておいたほうがいいことある?」
「いざ作成してみて変なところでつまずいたり、やり直しになったりしないように体験談を聞きたい」
そんな人へ、この記事では、LINEスタンプ作成で四苦八苦したことや、制作してみて初めてわかったことなどをまとめていきたいと思います。
これからLINEスタンプを自作してみよう!と思っている方には一通り目を通しておいてほしい内容です!
もくじ
ウィリスのLINEスタンプ作成の現状
ひとまず僕がどんなスタンプをどれくらい、どのように作っているかご紹介させてください!
LINEスタンプ製作中。。。
これ、完全にアカネちゃんのパクリやけどLINEの審査通るかなー
一旦出すだけ出してみよ pic.twitter.com/ldWAfy38jt— ウィリス@ブロガー (@uxirisu) 2019年4月29日
LINEスタンプ作成数
LINEスタンプは6つ作成し、1作あたり約40スタンプなので、かれこれもう約240イラスト書いていることになります。
特に絵が得意というわけでなく、全くの初心者で始めています。
絵が得意じゃないというのは初期のスタンプの絵の下手さを見ればわかりますね・・・
第1作品目
ただ、絵が下手でもスタンプは作れますし、身内で盛り上がったりします。
まぁ全然売れませんでしたけどね!
初心者で絵が下手でも、絵に愛嬌があったり、スタンプの言葉選びにセンスがあったりする人は1作品目から売れることもあるようです。
最新のLINEスタンプ作成状況
最近(2019年5月)、LINEスタンプ第6作目を作りました!
LINEスタンプ作ろっかな
ゴールデンウィーク暇だし pic.twitter.com/dG1tNGYLyA— ウィリス@ブロガー (@uxirisu) 2019年4月28日
でけた pic.twitter.com/keVkXbpqtG
— ウィリス@ブロガー (@uxirisu) 2019年4月29日
初めの頃はソフトの使い方がわからなかったり、LINEスタンプの規約がややこしかったりしましたが、今はかなり慣れました。
と言いつつ、LINEスタンプ審査に落ちたりしています(泣)
LINEスタンプ リジェクトされた〜〜〜〜泣 pic.twitter.com/7jZbHfFgYR
— ウィリス@ブロガー (@uxirisu) 2019年5月4日
僕のLINEスタンプ作成方法
僕のLINEスタンプ作成方法はシンプルです。
作成ソフト
スタンプ作成のための作画ソフトは無料のものを使っています。
GIMP
僕が使っているのはGIMPというソフトです。
無料とは思えないほどの機能を備えています。
無料で使えますが、起動は遅く、文字フォントが少ないという点が気になっています。
メディバンペイント
もう一つ紹介させてください。
僕のTwitter友達がおすすめしてくれたソフト「メディバンペイント」です。
イラストや漫画を描くためのソフトで、無料でかなり凝ったものが書けます。
起動が早く、文字フォントがたくさんあるので僕は、次回作からこっちに乗り換えようかな〜なんて思っています。
ペンタブでスタンプ作成
僕はペンタブでスタンプを作成しています。
第1作目は紙にスタンプ絵を書いて、コピー機でスキャンし、パソコンで色付け&透過していました。これだとめんどくさい上に、透過が綺麗に行かないのでペンタブを買ったんです。
5000円くらいの安いやつです。でも全然使えますよ!
と言ったところで、前置きの話が長くなってしまいましたが、僕のLINEスタンプ作成の現状はこのような感じです。
では、本題のLINEスタンプ作成前に知っておいてほしいこと10を見ていきましょう!
絵に全く関わったことがない僕がLINEスタンプを作ってみて感じたことや、四苦八苦したことをまとめています。
これからLINEスタンプを作ろうと思っている人はぜひ見ていってください!
LINEスタンプ自作前に知っておいてほしい10のこと
1:儲からない
まず初めて言っておくことがある!
LINEスタンプは儲かるなんて嘘!
巷ではLINEスタンプで何百万円稼いだ!なんていう人がいますが、それはセンスや分析、経験があって成し遂げたことです。100人に1人くらいちゃうかな?
初心者がサクッと作ってみてお金を稼げるようなものではないで!
↓に僕の売り上げ履歴を載せておきます。(2019年5月現在)
僕は5作品で4000円くらい稼いでいます。
少なっ!5000円のペンタブ買ったけど、その元手すら取れてへんやん!
初心者がサクッと作ったところで売れる訳では無い訳ですね!
LINEスタンプは思ったほどカンタンに儲けられない!
2:他スタンプの分析は絶対にしておけ!
さっきの「LINEスタンプが売れない!儲けられない!」って話の続きです。
LINEスタンプをみんなに買ってほしいなら、絶対にやっておいてほしいことがあります。
それは「売れているスタンプの分析」です。
どんなスタンプが売れているのか、LINEクリエイターズマーケットでよく調べておきましょう。
https://store.line.me/stickershop/home/user/ja
もっと具体的にいうと、次の項目を見るべきです。
- どんなジャンル?
- どんな言葉選び?
- スタンプの種類(許可、同意、拒否、挨拶)の割合
- 世界観
- 使いやすさ
いろいろ見ていくと、だいたい2パターンあることに気づきます。
それは『日常で使いやすい系』か『ネタ系』です。
『日常で使いやすい系』は、スタンプの種類(許可、同意、拒否、挨拶)などの割合が同じです。プラスでかわいさ、動きのおもしろさ、言葉選び、苗字入れなどで差別化を図っている感じ。
『ネタ系』は使いやすさとはかけ離れていますが、使ってみたいように感じ、かつ これまでなかったものが多い。作成にセンスが必要な部類。
僕は途中から身内でLINEスタンプ使うことにおもしろさを覚え、『ネタ系』に走りました。もう 売り上げとかどうでも良い と思ってた頃ですね。
これは日常生活で使いにくいなぁ
最新の6作目は『日常で使いやすい系』にしてみました。
特に「儲けたい!」と言った気持ちはありませんが、前作が普通に使いづらかったので(笑)
これは人気のLINEスタンプをよく分析して作っています。
世界観、使いやすさ、スタンプの種類(許可、同意、拒否、挨拶)などの割合も似せています。
いくつかネタを放り込んだのも、人気スタンプと似せている結果です。
まとめると、
みんなに買ってほしいなら人気スタンプを分析するべし!ということです!
人気スタンプの分析は各々やってみてくださいね!
3:LINEスタンプ公開までの手続きや審査にかかる時間
LINEスタンプ公開までの手続きや審査に関しては思ったより簡単でした!
スタンプの登録画面やUI、説明ガイドラインなどもわかりやすく、さすがLINE株式会社とった感じ。
全体の流れはこんな感じ。
- LINEクリエイターズに登録
- マイページから作成したLINEスタンプを登録→リクエスト
- 審査待ち
- 審査開始
- (リジェクト)
- 審査通過
- 販売開始
スタンプはなんでもOKという訳ではなく、LINE側で審査されます。
画像規定に沿っていなかったり、モラルに反しているとリジェクト(拒否)されます。
僕はだいたい1作品につき1回はリジェクトされちゃいますね(笑)
理由は様々。
- LINEスタンプの背景透過が雑
- いじめを助長するスタンプがある
- 酒を推奨するスタンプがある
などなどありましたね。
インドネシアで販売できないよっていうリジェクト理由もありました。
LINEスタンプリジェクト理由
「インドネシアは販売できない」って言ってくる。。。「販売可能エリアで販売」っていう設定にしてるんだから、そっちで勝手にインドネシア省いてくれよぉ pic.twitter.com/lGdrC9TtmH
— ウィリス@ブロガー (@uxirisu) 2019年5月4日
リジェクトされる時は理由も言ってくれるのでその箇所を直して再リクエストします。
また審査待ち→審査中となり、OKが出ればLINEスタンプを公開できます。
リジェクトされても特にペナルティーはないですが、審査期間が長くなるためできるだけリジェクトされないように努力しなければならないですね。
審査期間は年によって様々です。
2015年なら審査待ちが2ヶ月続いたりしていましたが、2019年最近では4日ほどで審査がスタートされます。審査過程を変更し、人員も増やしたんでしょうね。今では1週間ほどで公開できる場合が多いようです。
スタンプ登録&審査はカンタン!リクエストから公開まで最短1週間ほど!
4:LINEスタンプ作成時間
LINEスタンプ作成時間はどれくらいでしょうか?
これは人や作るスタンプによって大幅に変わります。
なので、僕の場合の話をしますね。
第1作目:30時間
初LINEスタンプ作成・絵は初心者・紙に書いてスキャン方式・パソコンで透過&色付け
初めてでわからないことが多く、調べ物にも時間を取られた感じです。
LINEスタンプのガイドライン、画像規定、スキャンの仕方、背景透過の方法など、わからないことに時間を取られました。
実際に絵を書いている時間は12時間ほどでしょうか。
第2作目:30時間
妹にデザインを依頼・初ペンタブ導入
かわいい系のスタンプが売れていると分析した結果、妹にかわいい系スタンプの案を出してもらい作成。
初ペンタブ導入により、描画ソフトの使い方、レイヤーという概念の勉強に時間を取られた。実際に絵を書いているのはやはり12時間ほど。
以降、3,4,5作目とペンタブで作成し続けました。
第6作目:12時間
ペンタブ・影入れ・白黒
だんだんと慣れてきた僕は、初めてスタンプに影入れをしました。
特に難しくなく、時間も取られなかったです。
ペンタブ・ソフトの使い方は慣れているのでサクサク書けます。
休日2日あれば作成できちゃいますね。
書く時間は10時間ほど、アイデア出しで1時間、スタンプ登録で1時間使用。
さて、僕のLINEスタンプ作成時間はこんな感じです。
どれくらい作成に時間がかかるんだろうと疑問に思っている方の参考になれば幸いです。
初心者はソフトの使い方やLINEスタンプの規定の勉強に時間を取られますが、慣れてくると休日2日あれば十分作れるようになります。
休日丸2日あればLINEスタンプは作れる
5:LINEスタンプのモラル規制
LINEスタンプには決まりごとがあります。これを守らないとリジェクト(拒否)されちゃいます。
決まりごとは大きく分けて『画像のルール』『モラルのルール』 の2つです。
LINEスタンプガイドライン:https://creator.line.me/ja/review_guideline/
カンタンではありますが、初心者がハマりやすい『モラルのルール』を書き出してみますね。
『モラルのルール』
・権利侵害
著作権・肖像権などを侵害しているとアウト。
・勧誘&広告
勧誘や告知はアウトです。
イベントの日や会場の情報が入っていたり、会社ロゴだったりするとダメです。
また、政治団体、宗教団体、反社会勢力などへの勧誘&寄付を推奨するものもいけません。
・モラル
犯罪(いじめ、自殺、違法武器、飲酒運転)・モラル(賭博、飲酒、喫煙、性的、薬物、差別、過度に不快、宗教文化民族への攻撃)などを助長するものはアウトです。
私は「いじめの助長」「飲酒の推奨」で引っかかったことがあります。
前者はおもしろくイジる感じのスタンプとして作ったつもりでしたがダメでした。
後者は過度に飲酒するような内容だったのでアウトだったと思います。ただの「かんぱーい!」「今日飲みに行こう?」などのスタンプは全然セーフです。
LINEスタンプにはモラル規制がある
6:LINEスタンプの画像のルール
『画像のルール』『モラルのルール』 の2つルールのうち『モラルのルール』は先ほど紹介しましたね。
次は『画像のルール』を見ていきましょう。
LINEスタンプガイドライン:https://creator.line.me/ja/review_guideline/
『画像のルール』
・画像サイズ
画像サイズをしっかり設定し、スタンプ以外にも「メイン画像」「トークルームタブ画像」も用意しなければなりません。
・視認性
視認性が悪買ったりするとアウトです。細長すぎたり、文字が小さすぎたり。
・簡易性
ロゴのみ、数字のみなどスタンプとしてふさわしくないとアウト。
・一般的な問題点
誤字脱字、文字とイラストの矛盾など普通に考えてダメな場合もアウトです。
LINEスタンプには画像のルールがある
7:販売地域やコピーライトがめんどくさい
LINEスタンプを作成し終えたあと、LINEに登録する際にめんどくさいことがあります。
最初、初心者の頃はよくわからなかったと記憶しています。
それは「販売地域」と「コピーライト」です。
まずは「販売地域」。
LINEスタンプ公開は国や地域を選ぶことができます。
普通は「販売可能な地域で販売する」という設定があるので、それにしておけばOKですが、たまに「インドネシアでは販売できません」などと言われリジェクトされたります。
その時は、販売地域からインドネシアを外して再リクエストです。
どの国が、どんな理由でダメなのかよくわからなかったです。
というより今もわかっていません(笑)
次に「コピーライト」です。
「コピーライト」は「著作」という意味の単語です。「コピーライトを書いてください」と言われたら著作権元を書きます。その際、記載方法が決まっているので確認しておきましょう。
『コピーライトの書き方 』
コピーライトは3つ「copyright」「年」「名前」を書けばOKです。
答えとしては、僕の場合はこうなります。
(c)は©︎でもOKです。これは「コピーライト」という意味です。
次には「2019」などと作成年を書きましょう。
最後に「uxirisu」などと著作権の持っている人の名前、企業の名前を書きましょう。
この書き方はいろんなところで見ることがあると思います。
↓こういうのを見た時は「あ、著作権あるんだなぁ」と思ってください。
「Copyright 2014 〇〇 Inc. All Rights Reserved.」
「©︎ 2017 山田太郎」
そんなん全く知らなかった僕にとっては「は?」でした。コピーライト欄に何を書けばいいか全然わかりませんでした。
LINEスタンプ登録の際にも「コピーライト」を求められるので確認しておきましょう。
LINEスタンプ登録時にはコピーライトを書く
8:LINEスタンプに必須の『透過』
LINEスタンプは背景を透過させなくてはなりません。
これをするには、描画ソフトの使い方、レイヤーの概念を勉強しなくてはならず、めんどくさい点です。
またpng形式だと透過情報は保持されますが、jpeg形式にすると透過情報が破棄されてしまいます。
「せっかく透過したのに!背景透過消えてる!」なんてことがありましたねぇ
こういう細々したところが大変でした。
今からLINEスタンプを作成する方は、画像透過についてあらかじめ調べておくことと共に、すでに透過した画像にキャラを書いていくという方法をオススメします。
キャラを書いた後から背景を透過するのはめんどうなので。
特にグラデーションを使ったり、輪郭があやふやな絵の背景透過はめんどくさいです。
透過の方法、レイヤーの概念は調べておく。
透明な画像を用意して、そこにスタンプを書く。
9:絵を描くソフトに慣れるのに時間がかかる
スタンプを書くソフトに慣れる時間は思ったよりかかります。
スタンプを書き始める際は、どれか一つ絵描きソフトを決めて使い続けましょう。
そうすることで、スタンプ作成のスピードがどんどん早くなっていきます。
よく使うペン、ペン太さ、色番号などを登録して使いまわせます。
制作スピードは早くなるし、スタンプごとの誤差を無くせます。
スタンプごとの誤差というのは、「輪郭の太さ」「キャラの大きさスケールの差」「色の微妙な違い」などのことです。
スタンプを作り終えた後に、一覧で見た時の見栄えの良さに関わってきます。
これをしっかりすることで統一感のあるスタンプになりますよ。
スタンプ作成ソフトに慣れるのは時間がかかる
スタンプ作成ソフトは1つと決めて使い続けよう
10:できればペンタブor液タブが欲しい
スタンプを描くものはペンタブ&液タブがいいですね。
マウスでも書こうと思えば書けますが、それなりの別ソフトと技術が必要です。
僕の友人にマウスでロゴ作成の仕事をしている人がいます。幾何学模様はもちろん、マウスでも手で書いたように微調整しながらロゴ作成したりしていました。
また、紙に書いてスキャンしてデータにする、というやり方もありますが・・・オススメしません。
LINEスタンプは背景を投下しなけりゃいけませんが、このやり方だとスタンプの透過輪郭が汚くなってしまいます。これもちゃんとやろうと思えばできるでしょうが、僕は初期はこの方法で行い、透過がめんどくて仕方なかったのを覚えています。
ということで、個人的にはペンタブがオススメです。
私が使っているのはかなり昔に買ったwacomの5000円くらいのペンタブです。
今買うならもっといい最新のペンタブが良いでしょう。
ガチでやりたいならペンタブでなく液タブもありです。
ちょっとお値段が張りますが・・・
ペンタブは5000円〜3万円、液タブは3万円〜8万円くらいの価格帯です。
液晶画面にそのままかけるので液タブの方が描きやすそうです。使ったことはありませんが・・・
お値段が張るので現在は5年前に買った5000円のペンタブで書いています。でも、5000円のペンタブで全然書けます。ただ、液タブは憧れますねぇ。
安くても良いのでペンタブor液タブが必要
まとめ
- 1:LINEスタンプはカンタンには儲けられない
- 2:人気スタンプを分析すべし
- 3:リクエスト→審査→LINEスタンプ公開まで最短1週間ほど
- 4:休日 丸2日あればLINEスタンプは作れる
- 5:LINEスタンプには「モラルのルール」がある
- 6:LINEスタンプには「画像のルール」がある
- 7:コピーライトの書き方
- 8:透過・レイヤーの概念を調べておく
- 9:絵画ソフトに慣れるのにめっちゃ時間がかかる
- 9:同じ絵画ソフト1つを使い続けよう
- 10:できればペンタブが欲しい
以上、LINEスタンプ自作前に知っておいてほしい10のことでした!
これからLINEスタンプを作る方の参考になれば幸いです。
最初は慣れるまでしんどいので挫折してしまいそうになりますが、1つでもスタンプが公開できれば楽しいので頑張って続けてみてください!
それでは!
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