ウィリスの雑談

【2020新卒が語る】上司との飲み会は割り勘が良い!本当の理由。

世の中には部下や後輩と飲みに行く際には、自分が奢ると決めている人がいます。

しかし、部下や後輩から見てそれはどう思われているのでしょうか。

私(2020新卒)は基本的には「全額おごる」というのは上司にして欲しくありません。

この記事では、上司が部下に奢ることについて、部下目線から「奢らなくても良いよ」という話をしていきたいと思います。

特に次の思いを持つ方は必見です。

  • 奢った方が部下に慕われるよね
  • 奢った方が部下が喜ぶよね
  • 上司が部下に奢るのが普通だよね

 

上司が部下に奢るという文化がある

日本には上司と部下、または先輩後輩で食事や飲み会に行くときに奢る場合があります。

最近では若者の飲み会離れが進んでいるものの、まだまだかなりの頻度で見かけます。(筆者は海鮮居酒屋のアルバイト経験あり)

 

なぜ上司は部下に奢るのでしょうか?

また、部下はどう思っているのでしょうか?

さらにはもし、上司が部下に奢らない場合はどうなるでしょうか?

三つの点から見ていきましょう。

上司がおごる理由

上司が奢る理由は次の通りです。

  • 上司が部下におごるのは当たり前だから
  • 部下を経済的に楽させたいから
  • 部下に「おごれよケチ」と思われたくないから

大きくわけてこの3つです。

特に男はメンツというものもありますし、上のものが下ものにおごるのがかっこいいという点もあるでしょう。この気持ちよくわかります。

一方で、部下はどう思っているのでしょうか。

おごられた部下からの意見

奢られた部下からの意見は次の通りです。

  • お金がかからなくて良い
  • 借りを作るのがイヤ
  • お金を出してもらう分、飲み会で話を聞いたりお酌をしなければならないというプレッシャーがある

 

まずは素直に「お金がかからない」というメリットが挙げられます。タダ飲みができるからシンプルに嬉しいですよね。

しかし、残りの2つはおごられることに対する嫌な面についてでした。

一つは「借りを作るのがイヤ」というものです。お金を出したからと言って、でかい顔されてもキモいですし、先輩ズラされてもうざいですし。お金でその人の印象は変わりません。これもよくわかります。

好きな先輩、尊敬する先輩ならともかく、ビミョーな先輩からおごられるのって非常に気まずいんですよね。。。

 

もう一つは「お金を出してもらう分、飲み会で話を聞いたりお酌をしなければならないというプレッシャーがある」という意見です。

まさに私もよく感じる意見です。上司がお金を出しているのに飲み会で上司置いてけぼりのトークや盛り上がり方をしてはいけないというプレッシャーがあるんですよね。

おごられることでこの感情が芽生えます。そうなれば、上司の話もしっかりした感じで聞かなければならないし、お酌も気を使わないといけない。

これらのことは奢られなくてもしっかりするつもりですが、奢られるとプレッシャーになる。もはや接待です。

 

心理学者ケネス・ガーゲン博士の調査

ペンシルバニア州にあるスワースモア・カレッジの心理学者ケネス・ガーゲン博士の研究チームはアメリカ、日本、スウェーデンの3カ国で貸し借りに対する心理の実験を行ないました。

実験内容は簡単にいうと、お金を借りるときに

  1. 少しプラスして返してくれ
  2. 同額返してくれ
  3. 返さなくて良いよ

と言われた時の相手に対する魅力の感じ方を調査したものです。

 

この実験は、②同額返してくれ。が一番魅力的であるという結果が出ました。

つまり、貸し借りは1:1にするのが最善で、人間は相手から恩を受けすぎたり、逆に損をするのも嫌うということがわかったんです。

飲み会のおごるという行為に当てはめて考えてみると、おごることで部下に上司を魅力的に感じてもらおうとするのは適切な手法でないことがわかります。また、おごることで部下は恩を受けて嫌な思いをする可能性も出てきてしまいます。

 

部下は意外とおごってもらっても嬉しくない

おごってもらうと経済的に嬉しい反面、飲み会自体にプレッシャーを感じ、楽しめなくなるという話をしました。

感じ方は人それぞれなので、「経済的に嬉しい」と強く感じる人は奢られたいタイプ。「借りを作りたくない」「飲み会のプレッシャーがイヤ」という人は奢られてもあまり嬉しくないタイプであるといます。

簡単な統計ですが、末っ子はおごられたいタイプ。長子はおごられたくない&おごりたいタイプだそうです。

あなたはどちらに当てはまるでしょう。私は完全に後者でした(笑)

 

おごると飲み会が盛り上がらない

私は生粋の飲み会大好き人間なのですが、上司や先輩が「今日は俺が奢るから」と言い放った飲み会は盛り上がらないという経験則があります。

特に、飲み会が始まる前に、しっかり系の先輩から言われるとこの効果が強く現れます。

 

なぜでしょうか。

 

それはみんなが気負うから。

 

先輩がおごってくれると言った時点で、この飲み会で先輩に暇な思いをさせてはならないという気負いが発生しているんです。

先輩が飲み会を楽しんでいるか気にかけないといけないし、放置してぼっちにさせてはいけない(たまにあるよね)とプレッシャーを感じるわけです。

また、「どうせ先輩の金だから」「付き合いだから」と思いから、その場を楽しもう盛り上げようとする気が失せてしまう人が多いようです。

 

「今日はみんな割り勘な」と先輩が最初に宣言した場合どうなるでしょうか。

この飲み会はめっちゃ盛り上がるんですねぇ〜

 

なぜでしょうか。

まず、先輩への気負いが無くなったというのも理由の一つです。

もう一つは「自分でお金を払ったんだから楽しまなくちゃ」という気持ちが生まれるためでもあります。人は自腹を切ると元を取らなきゃという感情が芽生えます。バイキングとかであるあるですよね。

その感情からその飲み会は誰もが楽しもうとする飲み会になるんです。

 

おごっても部下は慕ってくれない

おごることで部下からの忠誠心や尊敬を集めようとしている人はすぐにやめてください。

全くその効果はありません。

そんなことで寄ってくる部下はだいたい表面上の付き合いになりますし、おごることでつけあがります。

 

基本的にはおごるという行為は、先ほど書いた実験結果からも「魅力的に感じさせる手法としてはダメ」と言えますし、相手に借りを作らせ気負いさせてしまします。

そして飲み会が盛り上がらなくなってしまう。。。

おごることで人望を高めようとするのはやめましょう。

 

じゃあどうすれば良いの

では、上司はどうすれば良いのでしょうか。

おごってしまえば、部下に飲み会のプレッシャーと借りを作らせることになります。

かと言って毎回完全割り勘だとメンツが。。。

 

基本割り勘+おごるのは特別な時だけで十分

おすすめの方法は次の2つです。

  • 基本的には完全割り勘 + 特別な祝い事だけおごる
  • 自分がすこし多く出す割り勘

基本的に完全割り勘を毎回しておいて、部下の昇進やプロジェクトの成功など何かの祝い事の時だけおごるという方法です。これだと上司としてのメンツを保ちつつ借りを作らせないという構図にできますね。

どちらにせよ、部下にお金を出させることが重要です。

自腹を切ることで飲み会でのプレッシャーがなくなり、自費で参加してるんだから楽しまなきゃという気持ちが芽生えます。

 

もし上司が奢らなかったら部下はどう思う?

もし上司がおごらなかったら部下はどう思うでしょうか。これはその環境に寄って変わります。上司がみんなおごるタイプの部署で一人だけおごらないなら部下は「ケチだなぁ」と思うかもしれません。

そんな環境でないなら新人が入って来た時から「おごらない」を貫くことです。新人なら「そういうもんかぁ」と思っておしまいです。

 

これから割り勘スタイルに変えていきたいという人は、飲み会召集時点で言ってしまいましょう。

「今日飲み会やろうぜ!割り勘だけどww」

「花金だし一杯いかない?あ、いま金欠で割り勘になっちゃうけど」

こんな感じで集めましょう。ここで付いて来る人は自費でもあなたと酒を飲みたい人です。

そういう人だけ集まる飲み会ってきっと楽しいですよ。

 

まとめ

上司がおごらない時代

おごるとどうなるか

  • 飲み会は上司が全額おごるのは一度考え直そう
  • おごられた部下は経済的には楽なる
  • おごられた部下は借りを作られ気負う
  • おごられた部下は飲み会で上司に接待プレッシャーが芽生える

おごらないとどうなるか

  • 部下に気負いさせずに済む
  • 部下の飲み会での接待プレッシャーが減少
  • 自費でもあなたと飲みたい人だけ集まる
  • 部下が自腹を切ることで「楽しまなきゃ損」と感じ飲み会が盛り上がる

おすすめの方法

  • 基本的には完全割り勘 + 特別な祝い事だけおごる
  • 自分がすこし多く出す割り勘

以上、上司がおごるという行為はそれほど万能ではないよという話でした。

私は上司におごられたくない派です。(どうでも良い上司からは絞れるだけ金を絞りたいですが、尊敬する上司とは割り勘で飲みたい派)

しかし、世の中には何の気負いも借りも感じない完全におごられたい派の人もいるでしょう。実際私の友人にそういう人もいます。(悪い意味じゃなくて純粋天然ピュアで良い人ですよ)

なので、もしあなたが割り勘を実践するなら、それはすごい嬉しいことですが、実際の部下の個性を見つつ試してくださいね。

それでは!