アクアリウム

【1万5千円アクアリウム】初心者が一から水槽を立ち上げる方法

どうも!ウィリスです!

完全初心者の私がアクアリウム15000円で立ち上げてみました。なかなか低予算なほうで完成したと思います。

8畳ワンルームアパートに30×30×20cm水槽、生物はネオンテトラ3匹です。

必要な機材などは最低限の情報はそろっているので、今からアクアリウムを始めようと考えている方は是非参考にしていってください!具体的な方法を紹介しつつ、失敗もまとめていきますね。

 

以下の人には特に有用な情報だと思います。

  • アクアリウム初心者
  • 小さい水槽を低予算で立ち上げたい

注意:アクアリウム初心者がアクアリウム専門店の店長に聞き取りした情報まとめです。聞き間違え、配慮の至っていない点がある可能性があります。

どんな環境にどんな水槽を目指す?

今回作成したアクアリウム水槽は30×20×20cmで、8畳ワンルームの頑丈な本棚の中に配置しています。流木1つ水草も導入します。気候は関東。

生物はネオンテトラ3匹です。のちのちエビを入れようと思っています。完成図は上写真になります。

 

では、このような水槽を立ち上げる全体像をまず説明します。

  1. 濾過機能、水草、流木、ヒーターなどをそろえた状態の水槽に水を入れる
  2. 生物は入れずに1週間ろ過装置を回しながら待つ
  3. 待機中は温度計、水質チェックをすると安心

一番重要なのは水槽に水を入れた後、

すぐに生物を入れないことです。

生物を入れる前に水槽内に十分バクテリアを繁殖させておく必要があります。バクテリアは生物の出すアンモニアを比較的無害な硝酸塩に変えてくれるものです。このバクテリアが十分繁殖していない状態で生物を導入すると、アンモニアの分解が追い付かず、アンモニア中毒で魚が死んでしまします。

詳しくはこの記事のstep10で説明します。

魚導入フェーズについては次の記事をご覧ください。

【初心者アクアリウム】30cm水槽にネオンテトラを入れる正しい手順前回、30cm水槽を立ち上げたウィリスです。 今回は立ち上がった水槽にネオンテトラ3匹を導入したいと思います。アクアリウムのエサや...

低予算小型水槽立ち上げ

水槽立ち上げに必要なグッズ一覧は次の通りです。

グッズ名今回購入した数量今回の必要費用平均的な必要数量平均的な必要予算
30cm水槽1つ3000円1つ3000円 / 1つ
ろ過装置(フィルター付き)1つ2000円1つ1500-10000円 / 1つ
ろ過材1つ600円1つ500-1000円 / 1つ
温度計1つ300円1つ300-2000円 / 1つ
ヒーター1つ2000円1つ2000円 / 1つ
カルキ抜き1本700円1本700円 / 1本
1kg500円1kg500-1000円 / 1kg
水草3束1500円3-10束500円 / 1束
流木・サンゴ流木のみ1つ1600円1-2個1000-5000円 / 1つ
水質検査ツール1個1600円1個1500-3000円 / 1つ

魚、エサは後日購入します。

 

全部で約1万3800円でした。私の感覚より思ったより安くできるんだなと感じました。アクアリウムってかなりお金がかかるものと思っていたので。。。

もちろん、突き詰めればどれだけお金があっても足りないんでしょうけどね。

 

今回の購入は自宅近くのアクアリウム専門店の店長に全部聞きながら揃えました。過不足ない低予算アクアリウム立ち上げになっているはずです。

用具の価格についてはネットや店頭など購入する場所で少々異なると思うので注意してください。

それでは1つ1つ順番に、そして具体的に水槽立ち上げの手順をまとめていきましょう。

 

step1:水槽を購入する

まずは水槽を購入しましょう。自宅のアクアリウムを置く場所を決めて、採寸を済ませてから購入するのがおすすめです。

水槽の大きさはできるだけ大きいほうが飼育が簡単かつ、応用が利くようになります。

水量が多いと水質の急変が避けられるうえに、導入できる生物も多くなります。頑丈で広いスペースがあるなら思っている水槽の一回り大きいものを購入することをおすすめします。

また、水槽に入れる水量によって飼育できる魚の数が異なるので頭に入れておきましょう。

ネオンテトラだと1.5~2Lで1匹が目安です。今回購入した水槽は5.5L程度入るので3-4匹が目安となりました。

 

水槽にはマットがついているので、水槽を置く場所に敷いておきましょう。

水槽は一度水を入れると動かすことはまずないです。マットを敷くのを忘れずに!

 

水槽には魚が飛び出ないようにガラスを乗せるスタイルのものが多いです。水槽のヘリに付属のプラスチックの足場を付け、付属のガラス板を乗せることになります。

  • 水槽は自宅のアクアリウムスペースの採寸を済ませてから
  • 導入できる水量が多いものがおすすめ
  • 水量によって飼育できる生体の数などが決まる
  • あらかじめマットを敷いておくのを忘れずに

 

step2:ろ過装置を購入する

ろ過装置は水槽の大きさに合ったものを選ぶのが原則です。生体数や水量によって求められるろ過能力が変わるからです。

フィルターの種類対応水槽サイズフィルター能力
外掛けフィルター45cm水槽以下
上部フィルター30cm水槽以上
外部フィルター全サイズ

今回は小さい30cm水槽ということで外掛けフィルターを購入しました。2000円程度で購入することができます。

フィルターの導入方法は各説明書に従えばOKです。

このフィルターであれば、まずフィルターを濡らします。ろ過装置に差し込んで、奥までさせたらOKです。

 

次に水を吸い取る部分のパーツを取り付けます。このパーツは付属の延長ホースを利用して長くすることも可能です。

 

次に生物ろ過材を入れます。ろ過には種類があって以下の通りです。

ろ過の種類詳細例:ろ材
物理ろ過大きなごみを物理的なフィルターで取り除く。スポンジ・メッシュ
生物ろ過バクテリアの働きによって有害物質を分解→無害化。アンモニア分解が重要。多孔質セラミック
化学ろ過化学的な性質によって不純物を除去。アクやにおい対策に多い。活性炭・ゼオライト

先ほど入れた白いフィルターは物理ろ過。これから入れる多孔質のろ材は生物ろ過用です。バクテリアの住処になります。

今回は化学ろ過は利用しません。水が臭くなったりした場合は活性炭などを入れようかと思います。

 

生物ろ過のろ材は、ろ材+フリーズバクテリアが入っています。

白いパッチみたいなのがバクテリアです。一緒に入れておくと初期バクテリアの数が増えます。

アクアリウムではバクテリアが非常に重要で、生体の出すアンモニアを分解するバクテリアをしっかり増やしておかないと、導入した魚がアンモニア中毒で死にます。物理ろ過+化学ろ過はほぼ必須です。

 

すべてフィルターに突っ込んでください。

これでろ過装置の準備はOKです。

  • フィルターは水槽サイズ(+生体の数)で選ぼう
  • 物理ろ過、生物ろ過、化学ろ過を使い分けよう

 

step3:温度計を用意する

温度計は特にこだわらなくてもOKです。誤差が出すぎるものはさすがによくないですが、今は安くても精度の良いものがあります。この温度計は300円でした。

水槽の内側に張り付けて準備完了です。できるだけ中央に入りつけるとよいと思います。

上すぎると水を減らしたときに水に触れなかったり、温かい水は上に集まるのでちゃんと水槽の温度を測れなかったりします。下すぎるとレイアウト変更時に土に埋もれたりします。

  • 温度計は精度がしっかりしていれば特に指定なし

 

step4:ヒーターを用意する

生体によって最適な温度が決まっています。ヒーターで温度管理をしつつ、定期的に温度確認をしていくことになるでしょう。

生体適温
熱帯魚25-28℃
金魚15-28℃
川魚15-25℃
エビ類20-25℃
水草20-25℃

熱帯魚は適温帯が狭く、温度管理が重要なことがわかると思います。

また、異種で混泳させるときや、水草を入れるときは、すべての生体(水草を含む)について、適温を考える必要があります。

 

温度の話をしたところで、次はヒーターの準備に移りましょう。ヒーターは水温を自動で設定温度まで上昇させてくれるツールです。

今回購入したものは2000円で、26℃を維持してくれるものになります。自分の水槽の大きさと住居の気候を考慮して購入しましょう。

ヒーターには適正水量などが記載されているのでそれを確認するのを忘れずに。

ヒーターは26℃以下の場合、26℃を目指して温度を上昇させてくれるだけです。

寒すぎたり水量が多すぎる場合はパワー不足になる場合もあります。また26℃以上の場合、26℃まで下げることはしません。

夏場に水温が上がりすぎる場合は別途クーラーが必要になるかもしれません。

このブログ更新時は冬だったのでクーラーの準備は今のところしていません。夏場に温度計を確認してネオンテトラの適温25-28℃を超えるようであれば検討します。

 

  • 生体にはそれぞれ適温があり、温度チェックが大切
  • ヒーターは水量や気候を考慮して、十分温度管理可能なパワーのものを選ぶ

 

step5:土を用意する

続いて水槽に土(ソイル)を入れていきます。ネットでも購入できますがアクアリウムショップに行くと量り売りで必要な分量だけ購入することもできます。

 

ここで注意点が一つ。水草を植える場合は土の厚みが3-4cm以上必要だということです。

土の厚みが薄すぎると植えた水草が育たなかったり、ろ過装置の水流で抜けてしまったりします。

また、土にも種類があり水がアルカリ性に傾く土、バクテリアが住みやすい多孔質の土、メダカ用の土、水草用の崩れない土など種類がたくさんあります。

好みのもの、目指すアクアリウムに適しているものを選びましょう。

  • 土の厚さ3-4cm以上
  • 土(ソイル)にも特徴や種類がある

 

step6:水をカルキ抜きしてから水槽に入れる

水槽の準備ができたので、いよいよ水を入れていきます。水は水道水でOKです。

カルキ抜きの薬剤を混ぜて水槽に入れます。薬剤は量を間違えなければ魚には無害です。

 

それでは水を入れていきます。

水槽は最初はかなり濁るはずです。ろ過装置を起動して置きましょう。

 

step7:水草・流木・サンゴなどのインテリアを用意する

次に水草、流木、サンゴなどを用意します。アクアリウムショップで直感で選びました。水草は3束(一束500円)、流木はこの形状のもので1600円でした。

まずは、レイアウトを想像します。流木は見る面によってかなり表情を変えるのでセンスが問われますよね。

まずは流木を設置します。ちょっと濁っているので汚いですが。。。

次は水草です。

大きなバケツと水草を植えるピンセットがあると便利です。

 

ピンセットは水草レイアウト用のものが販売されています。

今回は100均のピンセットで頑張ってみましたがやはり、水草用の長いピンセットが欲しくなりました。

 

水草はまとめられているので基本的にはそのまま植えます。

しかし中には取り出して束を分けて、田植えのように植える水草もあります。これに関してはアクアリウムショップの人に聞くか、ネットで購入するなら備考詳細欄をあらかじめ見ておきましょう。

 

今回の水槽に植えてみた結果、このような感じになりました。

ここで補足説明です。

水草、流木、サンゴは入れると水質が変わります。ちなみにpHは7が中性、pHが下降すると酸性、上昇するとアルカリ性です。

材質作用傾くpH
水草光合成、呼吸による二酸化炭素の吸収放出。硝酸塩の取り込み。日中はpH上昇・夜間はpH下降
流木腐植酸pH下降
サンゴ、貝殻カルシウムpH上昇
マグネシウム、カルシウムpH上昇
エサ(食べ残し)バクテリアによるアンモニア→硝酸塩生成&蓄積pH下降

水草はライトをつけている間(日中)は光合成により二酸化炭素を吸収することでpHが上昇し、ライトを消す(夜中)と呼吸することでpHが上昇します。

また、生物が出すアンモニアをバクテリアが分解したものである硝酸塩を取り込むことで水質を浄化します。このときpHは上昇します。

流木は「腐植酸」が水中に溶け出ることで、弱酸性に水質が傾きます。

サンゴは、炭酸カルシウムが反応して水をアルカリ性に傾けます。

今すぐどうこうしないといけないわけではありませんが、今後pHが位置しないものになった場合、レイアウト品が原因ということがあります。頭に入れておきましょう。

  • レイアウトをあらかじめ考えよう
  • アクアリウム用のピンセットがある
  • 水草にはまとめて植えるものと分けて植えるものがある
  • 水草・流木・サンゴなどで水質が変わるので注意

 

step8:水質検査ツールを用意する

次に水質チェックツールを準備しましょう。今回は検査紙を準備しました。一度で6項目チェックできる優れものです。

検査ツールはいくつか種類があります。最初は検査紙が楽で校正も必要なくおすすめです。

検査方法メリットデメリット
検査試薬検査できるパラメーター範囲が広い1つの項目しか検査できない
検査紙校正不要・検査項目が多い使い捨て
検査機材何度も使える校正が必要

 

検査紙は水に1秒つけて取り出し、60秒待ってから色の変化を確認するこで水質チェックができます。

付属の色見表と比べながらOUTな項目がないか確認します。

項目は以下の通りです。

項目備考
pHペーハー酸性orアルカリ性をみるための値
KH炭酸塩硬度硬度のPH(酸性・アルカリ性)に影響する成分を数値化したもの。 KH値が低いとPHは酸性に。 KH値が高いとPHはアルカリ性に傾きやすくなる。
GH総硬度水中に溶け込んだイオンの量、GHの数値によって水を軟水・硬水と呼び分けたりする。
NO2-亜硝酸塩アンモニアを分解後の物質
NO3-硝酸塩亜硝酸塩分解後の物質。多量にあると酸性に傾く。
Cl2塩素殺菌物質。水道由来の塩素残りがないかチェックする必要がある。

 

めんどくさいという方はアプリで総チェック&管理する方法もあります。検査紙をスマホアプリで読み取るだけで全項目チェックできます。適正かどうかもすべてグラフで表してくれます。

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また、複数回チェックするとグラフ化してくれるようです。

 

この水質チェックを魚を購入しに行く前、魚を入れる前に必ず行いましょう。

また、魚を導入した直後数週間は高い頻度で、それ以降安定してきたら週1回程度行うのが理想的です。

さらに、自宅の水道水のpHチェックも行っておきましょう。各家庭の水道水のpHはかなり幅があります。水道水の基準がpH 5.5-8.6となっているので、この範囲ならどんな水道水でも届く可能性があります。

例えば、pH5.5の水道水を水槽に入れていた場合、すぐに魚は亡くなってしまうでしょう。ちなみに私の自宅はpH7(中性)で、アクアリウム友人宅はpH7.7(アルカリ性)でした。

  • 水質チェックツールは複数種類がある
  • 魚購入前、導入前には必ずチェックしよう
  • 水槽が安定してきても定期的に水質チェックしよう
  • 自宅の水道水のpHをチェックしておこう

 

step9:ライトを準備する

ライトを準備しましょう。普通のデスクライトでもダメっていうわけではないですが、アクアリウム用のライトとして使うためには、水草の光合成のためにかなりの光量が必要です。

また、自動タイマーもついているほうが便利です。朝7:00について夜19:00に消えるような機能がたいていのアクアリウムライトには搭載されています。

魚も水草も生物ですから、体内時計があります。周期的にライトをオンオフしてあげることが大切です。

 

アクアリウムライトだとおしゃれな色に変化させる機能がついていることもあります。

個人的にはライトは購入することをおすすめします。アクアリウムのきれいさも歴然の差ですしね。

 

step10:ろ過装置を回しながら1週間待つ

だいたい水槽の形はできてきたと思います。少し濁っていると思いますがろ過装置を回していればいずれ透明になっていくはずです。私はこの30cm水槽に水を入れて就寝、次の日の朝には透明になっていました。

水槽に水を入れ、ろ過装置を回し始めてから1週間ほど待機しましょう。水草の光合成のためにも、ライトを一日12時間タイマーでオンオフを繰り返すようにしておくとよいでしょう。

この1週間はバクテリアの繁殖時間を最低限 確保するためです。

バクテリアは生体や枯れた水草が出す有害なアンモニア亜硝酸塩に分解してくれます。また、別の種類のバクテリアが亜硝酸塩を硝酸塩に分解します。

硝酸塩はアンモニアよりは無毒ですが、蓄積すると魚に有害です。pHは下がり酸性となった水槽で魚にダメージが入ります。当然放置すると死亡してしまいます。

アンモニア→亜硝酸塩に分解するバクテリアは、アンモニアがあるとより食べ物があるということで繁殖スピードが上がります。ということで、水槽に水を入れた2,3日後に魚を1匹だけ入れるのはアリです。アンモニア生成量が上がり、結果バクテリアの増殖スピードが上がります。また、バクテリアを直接付与するアイテムも存在します。

魚を入れた後、アンモニア→亜硝酸塩に分解するバクテリア、亜硝酸塩→硝酸塩に分解するバクテリアの数がある程度そろうまで、最低でも1ヵ月はかかると思ってください。

最初に魚を入れる際は最終的に入れる目標数より少なく、かつ水替えの頻度をあげるのがおすすめです。アンモニアの分解が間に合わず魚が死亡するのをケース防ぐことができます。

  • 水槽に水を入れろ過装置を起動させたまま1週間、バクテリアの繁殖を待つ
  • アンモニアを付与しバクテリアの繁殖を早める意味で1匹魚を入れるのはあり
  • 魚導入直後はアンモニア分解が追い付かない可能性があるため、水替え頻度は高くする

 

最終チェック

1週間後、水質チェックして問題なければ魚を導入しましょう。最終的に導入する数の半分から始めてみるのがおすすめです。

魚導入時の話は別途記事をまとめます。

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まとめ

アクアリウム水槽の立ち上げ方
  1. step1:水槽を購入する
  2. step2:ろ過装置を購入する
  3. step3:温度計を用意する
  4. step4:ヒーターを用意する
  5. step5:土を用意する
  6. step6:水をカルキ抜きしてから水槽に入れる
  7. step7:水草・流木・サンゴなどのインテリアを用意する
  8. step8:水質検査ツールを用意する
  9. step9:ライトを準備する
  10. step10:ろ過装置を回しながら1週間待つ

以上、アクアリウム水槽立ち上げの手順でした。

一番難しく大切なのは水質管理です。さらに言うとこれはバクテリア管理の良し悪しが一番影響します。焦る気持ちを抑えて水槽を1週間寝かせるようにしましょう。

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