前回、30cm水槽を立ち上げたウィリスです。
今回は立ち上がった水槽にネオンテトラ3匹を導入したいと思います。アクアリウムのエサやライトに関しても触れていきます。
まだ水槽立ち上げについてチェックしていない人はこちらの記事を見てから読むようにしてください。
この記事は以下の人は参考になると思います。
- 立ち上がった水槽に魚を入れ始める人
- アクアリウム初心者で知識をつけたい人
注意:アクアリウム初心者がアクアリウム専門店の店長に聞き取りした情報まとめです。聞き間違え、配慮の至っていない点がある可能性があります。
もくじ
step0:水ができているか確認する
まずは水ができているか確認します。「水ができる」とはしっかりバクテリアが繁殖し、魚を導入してもアンモニアを分解できる状態のことを言います。
直接アンモニアを分解する菌の数を数えることはできませんので、おおよそのチェックにはなってしまいます。絶対大丈夫ということはありません。
チェック方法は水質チェックキットを使うのが一般的です。
目視で確認してもよいですが、スマホアプリで読み込むと6項目チェックしてくれます。
すべての項目が適正範囲内であることを確認しましょう。
亜硝酸塩や硝酸塩などが偏って多いとバクテリアのバランスが悪い状態です。pHが高すぎても低すぎても水槽内のバクテリアのバランスが取れていない状態です。
step1:魚を購入する
今回私はネオンテトラ3匹購入しました。ここでは魚を選ぶときに気を付けるべきポイントを紹介します。
飼育できる魚の数
水槽の入る水の容量ごとに、入れてよい魚の数がおおよそ決まっています。このサイトが参考になってのでみなさんもどうぞ。
生体の出すアンモニアの量(≒水を汚す量)(≒食べる量)によって、1匹あたり何L必要か変わってきます。
生体の種類 | 1匹あたり何L必要か |
ネオンテトラ(3cm) | 2L |
エンゼルフィッシュ(12cm) | 20L |
グッピー(4cm) | 3L |
メダカ | 1L |
ポイントは水量で計算しているところです。同じ水槽の大きさだったとしても、入れる水の量で計算します。例えば、流木などが入っているとその分水量を差し引いて考えなければなりません。
私の場合30×20×20cm水槽に、ソイルや流木を入れたのち、導入した水量は5.7Lでした。つまり、ネオンテトラ3匹程度が余裕をもって飼育できることになります。意外と少ないですね。。。
ちなみにこの表は少し余裕を持った値なので、プロはもっと増やす場合もあります。フィルターを高性能にするなど工夫次第でかなり変わります。ただ、1匹あたり広いスペースでストレスなく過ごしてほしいですよね。
自分の水槽に入る水量を想定して魚を購入しましょう。
魚の環境適正
魚によって適正水温、病気への耐性など環境適正が変わってきます。ネオンテトラは初心者におすすめと各サイトで言われていますが、初心者は割と死なせてしまうそうです。
私の行きつけのアクアリウム店の店長曰く、初心者にはアカヒレが強くておすすめとのことでした。(私は無視してネオンテトラ買ってしまいましたが・・・)
最初はうまくできるか不安だという人はアカヒレでもよいと思います。
また、温度面でもチェックが必要です。自宅の水槽がこれから購入しようとしている魚の適温を実現できるかチェックしておきましょう。
生体 | 適温 |
熱帯魚 | 25-28℃ |
金魚 | 15-28℃ |
川魚 | 15-25℃ |
エビ類 | 20-25℃ |
水草 | 20-25℃ |
たいていの場合、ヒーターが必要になります。
- 水量ごとに飼育できる生体数があるのでチェック
- 購入しようとしている魚の適正環境を水槽で実現できるかチェック
step2:餌を購入する
この魚はこのエサしか食べない、このエサはあの魚は食べないなど、相性があると思っていましたが、それほど強い制約は無いようです。
どんな熱帯魚も食べる万能エサで十分とのことで、私はこちらを購入しました。
ネットでは販売していませんでした。ネット購入だとしてもすべての熱帯魚対応の餌を選んだほうが良いと思います。
ここで2つほど注意点があります。
- エサはなるべく小分けのものを
- エサは浮遊性を気を配ろう
エサの消費は魚によって大きく異なりますが、私のようなネオンテトラ飼育の場合、エサの消費はめちゃめちゃ少ないです。ほとんど減りません。その間にも餌を開封しているとエサが酸化してしまいます。そのためできるだけ小分けのものを選びましょう。
これは今更知ったことなんですが、私のネオンテトラは餌を食べたあと、浮力がアップします。泳ぎにくそうに真下を向いて泳いでいます。これは餌の浮力や、浮いているエサを食べる際に空気まで取り込んでしまうからなんだそうです。転覆病と呼ばれるそうです。
死に直結するわけではありませんが、かわいそうと思う方は沈下性の餌を選んだりするのも手です。私はあまり詳しくありませんので気になる方は詳しく調べてみてください。
- エサ選びは特にポリシーがなければ万能タイプでよい
step3:水合わせをする
魚と餌を購入したら、次は自宅の水槽に入れるフェーズです。
ここで重要なポイントがあります。それは「水槽の水温」と「購入した魚が入っているパックの水温」を合わせることです。
いきなり水槽に入れると水温の急激な変化で魚にダメージが入ります。弱い魚はこれだけで死亡します。
水温を合わせる方法はいたってシンプルです。「購入した魚が入っているパック」を水槽に浮かべて30分以上待ちます。これでおおよそ水温が一致するはずです。
- 魚を水槽に入れる前に、水槽の水温に慣らそう
step4:魚導入後は水質チェックと水替えをこまめに
魚導入直後は水替えをこまめに
魚を水槽に移してから1週間程度は水替え頻度を上げることをおすすめします。安定してきた水槽なら週1回の水替え、1回に1/3から1/4程度の水を替えることが一般的です。
しかし、水槽に魚を導入した直後は、魚由来で生成されるアンモニア量と、アンモニアを分解するバクテリアの量のバランスが取れていないことが多いです。
アンモニアが分解しきれず魚がアンモニア中毒になる可能性が高い時期になります。そのため、換水の頻度を上げてアンモニアを薄めることが有効です。
ただし、1度に替える水量は1/3-1/4ということは守ってください。一度に替えすぎると水質急変による魚へのダメージ、またバクテリアの急激な減少というデメリットが大きくなります。
水質チェックも忘れずに
ここでもやはり水質チェックも有効です。pHが偏りすぎていないか、亜硝酸塩や硝酸塩が偏りすぎていないか、換水後に水道水由来の塩素が入っていないかなど一通りチェックしたいところです。
水質の異常はあらゆる問題の早期発見につながります。この水質項目がダメだったら原因はコレだ!とは言えませんが、そこをきっかけに問題を模索してください。
- 魚導入直後は水替え頻度を上げる
- 水質チェックも忘れずに
おまけ:おすすめ水替え便利グッズ
ここで換水時に便利なおすすめグッズを紹介します。
水を大気圧の力でバケツなどに移すホースです。ポンプを押すと水を吸い出してくれます。灯油など移すときに使うあれです。水槽は一度設置したら動かさないのが基本、すると換水はコップでやるか、このホースでやるか。私は楽な後者をおすすめします。
ちなみに、このホースは100均でも売っていますよ。。。ボソッ
ホースで吸い出した水をためるバケツです。私は最初のころ、IH非対応で使い道がなくなった鍋で代用していましたが、持ちにくいし深さが足りませんでした。
やっぱりバケツは持ちやすいし要領大きくていいね!
換水時、水槽に入れる水の水温は、水槽の水温と合わせておく必要があります。水槽の水温計とは別にもう一つ持っておいてもよいでしょう。
何度も登場した水質検査紙です。6項目を一気に測定できてアプリで自動集計、グラフ化してくれます。定期的に検査するのはもちろんのこと、たまに水質が急激に変化する換水前後にも利用しています。
おまけ:餌やりは少なめに
初心者の失敗の第一位はおそらく「水槽のバクテリアを整えずに魚を入れる」です。そして第2位は「餌のやりすぎ」です。もちろん個人的な予想ですが。。。
エサを食べる魚の様子を見るのは楽しいため、ついついあげすぎてしまいます。ネオンテトラだと太らせたいときは1日2回、通常時は1日1回、2日に1回でもOKです。
1回あたりの量は1-2分ですべて食べきれる量が最適といわれています。エサをいっぱい上げたい気持ちをこらえて、これを守りましょう。
また、食べ残したエサは掬い取ることをおすすめします。余ったエサはアンモニア減になるだけでなく、コケや水カビの発生源にもなりますから。
ちなみに私はアクアリウム初期におそらくエサをあげすぎて、かつ余ったエサを取り除かなかったせいか、流木に水カビが生えてしまいました。
白い綿のようなものが水カビです。
基本的には無害で、流木の栄養が尽きると消える場合もあります。
しかし、大繁殖している状態で放置するとカビ胞子が蔓延して魚に悪影響が出る場合もあります。
水カビは景観を悪くするため、取り除く人も多いです。取り除くには流木を取り出して、歯ブラシで磨いて、煮沸消毒して、3日間水道水につけてカビを取り除く必要があります。
水カビを取り除いた件については別記事でまとめますね。
- エサのやりすぎは注意
- 余ったエサは掬い取る
まとめ
- step0:水ができている確認する
- step1:魚を購入する
- step2:餌を購入する
- step3:水合わせをする
- step4:魚導入後は水質チェックと水替えをこまめに
- おまけ:餌やりは少なめに
立ち上がった水槽に魚を入れる方法でした。魚の死亡率は水槽に導入した際がもっとも高いです。注意を払いできる限りのことをしてから行いましょう。