大学院修士2年生、私の1日のスケジュールを紹介します。ついでに週のスケジュールも紹介します。大学院生ってどんな生活をしているのか気になる方は見ていってください!
もくじ
大学院とは
大学院(だいがくいん)とは、高等教育(学士課程)にて優秀な成績評価を取得した者を対象として、上級学位(修士、専門職学位、博士)を付与する機関である。「修士課程(博士前期課程)」「専門職学位課程」「博士課程(博士後期課程)」がある。 (wikipedia)
私が通っているのは大学卒業後に行く「修士課程(博士前期課程)」です。2年間研究室に所属し、研究活動を行います。
卒業の際には修士論文(大学で言う卒業論文)を執筆しなければなりません。
研究室って?
研究室は大学や研究機関に所属する、部署のようなものです。何かのテーマについて研究する集団ですね。
多くの場合、大学4年生で大学に所属する研究室に配属され、1年間研究活動をして卒業論文を書いて卒業します。
その後、大学院に進学したい人は、入りたい研究室&大学院の試験を受けて合格する必要があります。感覚的には大学4年生で所属していた研究室に、大学院でも引き続き所属する人が結構多いですね。
メンバーは研究室によって大きく異なりますが、教授、助教授、准教授などの先生陣が1~4人程度、大学4年生、大学院生(修士課程)1~2年生、大学院生(博士課程)1~3年生、ポスドク、留学生などで構成されています。大きい研究室だと秘書がついているところもありましたね。
次は1日のスケジュールを見ていきましょう。
1日のスケジュール
1日のスケジュールは上画像のような感じです。曜日や用事によって変わります。
(あくまで私のスケジュールです)
-10:00 起床
起きるのは遅いです。これは私が個人で行う研究をしているからです。チームで行う研究をしているならメンバーや教授と時間を合わせなければならないため、もう少し社会人的な時間からの活動を余儀なくされます。
また、研究室によってはコアタイムと呼ばれる「この時間帯は絶対研究室にいなさい」という時間があり、こんなにゆっくりできない場合もあります。例えばコアタイムが9:00-16:00だったら自分の仕事が終わっていても研究室にいなければいけません。
私の研究室はコアタイムもなくゆっくりできます。
朝ごはんは食べません。起きて着替えてすぐに大学に行きます。ちなみに一人暮らしの自宅と大学までの距離は徒歩1分なので10:00に起きれば10:10には大学についています。
11:00-13:00 研究
大学に着いたらまず、コーヒーを入れます。
コーヒーは研究室メンバー共同で買っており、自由に飲めます。多くの研究室は室内にコーヒーメーカーなどがあり自由に使えるところが多いです。他にも冷蔵庫や水道、電子レンジ、ポットなどがあります。ビールサーバーやホットプレートがある研究室もありましたね。
コーヒーを入れたら飲みながらメールのチェックです。教授からはもちろん他大学に共同研究者がいる場合、その方からのメールが来ていることが多いです。
私は研究は一気に進めたい一夜漬けタイプなので、だいたい午前中に研究以外のやらなければいけないことを進めます。手続きや雑用はこのタイミングで終わらせますね。下画像は飲み会の集金の様子です。
そんなこんなですぐにお昼ご飯タイムです。
13:00-14:00 お昼ご飯
お昼ご飯は多くの場合、研究室のみんなで行きます。大学の学食で食べることが多いですが、たまに外に出て外食します。研究室に入ってから外食する機会が多くなりました。かなりの出費です。まぁこれくらいしか楽しみがないので。。。
14:00-20:00 研究
お昼ご飯が終わったら研究を一気に進めます。ちなみに、こうやって午後を丸々研究に当てることができる日は1週間で2日程度しかありません。意外と少ないですよね。
やることや頭の中は午前中にメモして起きます。午後はこれを見ながら一番効率の良い時間の使い方をするように気をつけながら作業しています。
かなり集中して深夜23:00くらいまでぶっ通しで研究することもあれば、全然集中できずに途中で帰宅することもあります。基本的には20:00くらいに帰宅しますが、早い時は14:00とかに帰宅したこともあります。
時間に自由度があるのが学生の良いところですよね。しかし、自由にさせてもらっている代わりに成果を出せないとシンプルに留年です。つきっきりで助けてくれる人もいません。実力主義でいいね。(研究室による)
20:00-3:00 自宅
帰宅後はすぐご飯です。私は自炊するのでここから1時間くらい料理の時間です。
Youtubeを見ながらご飯を食べるのが至福です。あ、私の一番好きなYoutuberを貼っておきますね。
この時点で22:30くらいです。お風呂に入って23:00。それから掃除洗濯などの家事をします。その後、就寝4:00まであと4時間くらいあります。何をしてるんでしょうか。
大きくわけて2種類です。「趣味」か「研究」。
「趣味」だと、株、FX、LINEスタンプ作成、iPhoneアプリ作成、ブログ、将棋、天体観測、ランニング、Youtube鑑賞、ギターなどなど。
「研究」だと、家のパソコンから研究室のパソコンにリモートアクセスして研究を進めます。
4:00- 就寝
4:00くらいに寝ます。Youtubeを見ながら寝落ちです。
家にベッドがないのでソファーかこたつで寝ています。
1週間のスケジュール
1週間のスケジュールはこのような感じです。
- 研究:自分の研究チームでの研究&
- 授業 & ゼミ
- ミーティング
- TA(ティーチアシスタント)
- 雑用
- 学会
研究
自分の研究やチームの研究はみなさんご想像の通りです。先行研究を調べて解明できていないところを自分なりの手法を用いてアプローチします。複数のテーマを同時に手がけている人も多く、また時間をかければ成果が出ると言うわけでもなく、精神をすり減らしている人を多く見かけます。
授業&ゼミ
授業やゼミは大学院生として卒業するのに必要な単位を取得するために履修します。自分の研究テーマの範囲外でも学ぶことができておもしろいです。(教授によるけど)
普通に授業を受けて学期末にテストがあるものや、ある1冊の本(英語が多い)や論文を受講生で交代で担当し、予習してきて授業ではみんなにわかりやすく発表する(輪講)というものもあります。これの予習にはかなり時間がかかりますね。本や論文の理解にも時間がかかりますが、プレゼン資料作りや発表練習も必要です。
ミーティング
ミーティングは研究室ごとに週1回程度集まって進捗を報告しあう会です。
TA
TA(ティーチアシスタント)は授業の手伝いです。実験の面倒を見たり、テストの監視をしたり色々です。お金もらえます。
雑用
全体の仕事の10%程度は雑用です。研究室でイベントがある際は幹事、蛍光灯が切れたら交換、研究室HPの更新、交代制の掃除、誕生会のケーキの手配、OBOGの対応などなど。研究室のイベントは飲み会や合宿、BBQ、セミナー後の懇親会、ボジョレヌーボー会、スマブラ大会など研究室のよって様々です。
学会
学会や研究会に行く場合もあります。私は学会に2回、研究会に4回程度参加しています。
学会では4日程度遠くへ出かけることになります。自分の研究内容を4,50人程度に向けて口頭で発表します。自分と同じような研究テーマの人と話せる機会でとても貴重です。
様々な人がポスター形式で研究内容を発表していたりもします。ポスター前に著者がいれば説明してもらえます。
土曜日&日曜日
土曜日&日曜日はほとんどの場合遊びに行きます。最近はちょっと大人っぽい遊びを覚え始めました。
競馬とか、、、
ダーツとか、、、
キャンプとか、、、
テストやプレゼンが終わった日には飲み会をしたりします。
他の人は土日も研究室に行って研究している人もいるようです。本当に研究が好きな人は盆と正月以外は全部研究に時間を当てています。
まとめ
- 時間の使い方はかなり自由
- がんばれば成果が出ると言うわけではない
- 成果が出なければ徹夜&在宅勤務
- 研究だけできる日は週2日程度
以上、私の大学院生活のスケジュールでした。
研究室や個人によって大きく差が出るので一概には言えませんが、小中高大学時代より、自由度が増した気がします。取得単位や成績だけを気にしていたころとは違います。時間の使い方は自由、研究テーマもある程度選べる。
その分、成果が出なければ自己責任。
言われたことをキチッとこなすのが得意な人は不向きな場所だと思います。主体的に考えて行動できる人、ちょっとした頑固で変な人が輝くような環境だと思います。