望遠鏡を扱っていると倍率というキーワードを聞くことがある
望遠鏡だけじゃなく、双眼鏡でもカメラでも
ズームor拡大するときには耳にする言葉やけどな
この「倍率」は基礎中の基礎の知識や
望遠鏡を扱うなら絶対知っておかなあかんし、
知っておけば、レンズ系(カメラとか)の知識にも応用できる
他のレンズ系の専門用語や性能を荒らすパラメーターを説明するときにも倍率っていう言葉を用いて説明するから知っておかな、まず始まらん!
今回は「倍率」について、
もちろん計算方法もわかりやすく説明するで!
倍率とは
倍率ってのはどれだけ拡大しているかを表す数値や
大きければ、大きく拡大しとる
単位は「倍」
例えば「この設定での望遠鏡の倍率は100倍」とか言ったりするなぁ
倍率の計算方法
倍率の計算方法はめっちゃ簡単やで
これをみてくれ!
屈折望遠鏡の倍率計算方法は対物レンズの焦点距離を
接眼レンズの焦点距離で割ればええんや!
ただ、反射望遠鏡は対物レンズがないから主鏡の焦点距離となるで
意外と簡単やん!ってなるやろ
望遠鏡の「対物レンズの焦点距離」と
「接眼レンズの焦点距離」が分かれば倍率が計算できるな!
対物レンズの焦点距離は対物レンズが望遠鏡から取り外せないため、望遠鏡固有の値になる
一方接眼レンズは取り外して別のものが設置できるから、その都度、接眼レンズの焦点距離は変わってくる
もちろん倍率もや!
ちなみに屈折望遠鏡と反射望遠鏡については過去記事で!
屈折望遠鏡とは
反射望遠鏡とは
焦点距離ってどこに書いてあるん?
結構汚いけど、望遠鏡があるやろ
中央部のラベルみたいなところに対物レンズの焦点距離が書いてあるねん
わかりにくいから拡大してみよか!
めっちゃ見にくい・・・(泣)
けど「D=80mm f=400mm」ってのは見えるな
このDってのは望遠鏡の口径や
口径ってのは対物レンズの大きさで望遠鏡の性能を決める重要な数値なんや
天体の見え方も全然変わってしまう
口径と天体の見え方についてはこの「望遠鏡解説シリーズ#1」を参考にしてくれ!
まぁ想像ついたかもしれんけど
この「 f 」ってのが対物レンズの焦点距離や
f=400mmって書いてあるから、この望遠鏡の対物レンズの焦点距離は400mmな!
これで対物レンズの焦点距離はわかった!
あとは接眼レンズの焦点距離はどこに書いてあるんやろか?
接眼レンズはいろいろ種類があって、それぞれ焦点距離が違うから今回はその中の一つを例にとるで!
自前の接眼レンズや!
ボロいけど。。。
画像を見てもらうとわかるけど、25mmって書いてあるな
接眼レンズの焦点距離はメーカーやサイズや種類によってどこに書いてあるかまちまちや
だいたい〇〇mmって書いてあったらそれが焦点距離や!
ってなわけで、
f=400mmの望遠鏡と
焦点距離25mmの接眼レンズを取り付けると倍率は
400÷25=16 16倍や!
だいたい感じがつかめてきたやろか
こんな風に倍率を求めるんやで!
ちなみに、
この計算方式からわかる通り
望遠鏡の焦点距離が長い方が、
接眼レンズの焦点距離が短い方が
倍率が高くなるで!
倍率によっての見え方の例
倍率によって天体がどんな感じに見えるか変わってくる
この表を参考にしてくれ!
注意:この表は過剰倍率になっていないことが条件や
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【望遠鏡解説シリーズ#3】口径と倍率のバランスが大事!適正倍率とは