今回は自力で初期むし歯を治す方法をまとめます
自分で初期虫歯を治したい人は見ていってください
はじめに「むし歯の種類」と「むし歯のでき方」を説明します
不要な場合は「もくじ」からフッ素ジェルの項目に飛んでください
もくじ
治せる虫歯の種類
自力で治せるむし歯は初期むし歯だけです
まずはむし歯の種類について説明してから、治せる可能性があるものをピックアップしていきます
まず、歯はこんな感じでできています
図の白い部分は:エナメル質
黄色い部分は:象牙質
赤い部分は:神経
虫歯の第一段階は、エナメル質が溶けていく
この状態をC1と言う
よく、歯医者さんが歯の検診の時に「右上からC1…C0 C0 C0 C1…」って感じで
看護師(歯科助手)さんに呪文を唱えてるのを聞いたことがある人も多いと思います
それから、象牙質まで溶けた虫歯をC2
神経まで侵食した虫歯をC3
歯の根元まで侵食した虫歯をC4と言う
最後に、エナメル質が解け始めているC0っていう状態もあります
この状態では痛みがなく気づくのが難しい
歯の一部がちょいと黒くなってたりするやつです
そして、このむし歯の種類の中でも
自分で直せる虫歯はC0,C1だけです
歯は常に溶けては治るを繰り返す
ここでは虫歯ができる手順を簡単に説明します
この後の、虫歯を治す原理を理解する助けになるので読んでいってください
脱灰
虫歯菌から出される酸で、歯のエナメル質が溶けていく過程のことです
むし歯が進んでいくステップですね
これは主に「食後」「就寝中」に起こります
再石灰化
「再石灰化」は脱灰で溶けた歯を修復することです
普段から歯は「脱灰」していますが、「再石灰化」も行うことでバランスが取れています
このバランスが崩れることで、むし歯になっていきます
ちなみに普段は唾液の成分で自然に「再石灰化」がおきています
と言うことで、普段普通に生きとるだけでも
歯は「脱灰」で溶けて、「再石灰化」で修復ってのを繰り返しているわけです
ご飯を食べるとそれを餌として虫歯菌が活発になり「脱灰」が進み、
夜に寝ている間にも「脱灰」が進みます
初期虫歯を治す方法
さてさて、歯は「脱灰」と「再石灰化」を繰り返しているという話でした
ということは、初期虫歯を治したいなら・・・
「脱灰」を抑えて
「再石灰化」を増強すれば良い!
そうすれば、エナメル質しか損失してないC0 C1の虫歯は徐々に治っていきます
初期むし歯を治す方法一覧
ここでは初期むし歯を自力で治す方法をまとめます
チーズを食べる
最新の研究では食後にチーズを食べることで虫歯予防と虫歯の回復を促すことまで分かってきました。チーズの中には、カルシウムやリン酸などのミネラルが水に溶けやすい形で含まれており、食べることでとそうしたミネラル分が唾液に溶けだし、エナメル質が溶けるのを防いだり、初期の虫歯を元に戻したりする唾液の働きを助けます。
岩手医科大学歯学部の稲葉大輔先生によると、食後に2口、3口よくかんで食べると、唾液にチーズの成分が溶け出して効果的だと言われています。出典:NHKあさいち
チーズを食べると、
口の中がアルカリ性になって虫歯になりにくくなります
虫歯菌が出す「酸」を中和してくれるんですね
さらにチーズ自体に含まれる「カルシウム」などの成分が歯に吸収されたり
たんぱく質のカゼインがエナメル質をコーティングしたりもします
科学的効果はしっかりあるようです
キシリトールガムを食べる
もともと唾液に再石灰化効果があるから、ガム噛んで唾液出そうという考え方で、キシリトールガムを食べると言う方法もあります
さらにキシリトール自体に虫歯菌増殖を防ぐ効果もあります
ただ正直、本気で初期虫歯を治したい人にとっては微妙です
糖分を抑えた食事
虫歯菌のエサは「糖分」です
ということで糖分を抑えて虫歯菌の活動を弱めて「脱灰」を防ごう!という考え方で糖分を抑えた食事も一つの方法です
これも根本的にはキシリトールガムを噛むことと同じ。正直微妙です
重曹で口をゆすぐ
重層は水に溶けることで重炭酸塩になって、酸を中和する働きがあります
それでお口の中を酸性にさせないようにします
これは重曹じゃなくても市販の口内洗浄薬でもいいです
「重曹の効果+α」を見込めます
すこし値段が張るのがデメリットでしょうか
フッ素ジェルを使う
最後に、一番効果を見込めると考えている方法を紹介します
それはフッ素ジェルを使う方法です
フッ素コーティングとか聞いたことがある人もいるでしょう
たまに歯医者さんでやってもらったりしますね
フッ素ジェルは歯医者さんでやってもらえるフッ素コーティングを自分でやろうという方法です
フッ素ジェルの利点
続いては、フッ素ジェルの利点を紹介していきます
初期虫歯が治る
フッ素塗布することで再石灰化が促進されて
初期虫歯に多くのミネラルが吸収されて初期虫歯が治っていきます
歯が強くなる
フッ素塗布は再石灰化する時に、エナメル質の成分と結びついて
フルオロアパタイトという硬い構造になります
要するに歯を強化していくことになります
歯が強くなることで脱灰もしにくくなり、初期虫歯の発生を防ぐことができるんです
虫歯菌の活動を抑える
フッ素塗布には虫歯菌の活動を抑える効果もあります
歯周病からくる虫歯を予防
人は年を取ってくると歯茎が下に下がって歯の根元がでてきます
歯周病でも同様のことが起こったりしますね
それの危険なところは「下がった歯茎からは象牙質丸見えになる」ことです
象牙質はエナメル質より虫歯になりやすいんです
歯周病を患ってから急に虫歯になる人も多いです
そしてフッ素塗布はその弱い部分も強化&予防してくれます
フッ素ジェルの使い方
次はフッ素ジェルの使い方を説明します
今回、実際にフッ素ジェルを買いました
買ったのはこちらです
昔 買った虫歯予防フッ素コーティングのやつ。
全部なくなったから追加注文。
まじで虫歯しなくなった。https://t.co/kmVreIvw5i pic.twitter.com/WpLrTnStCR— ウィリス@はてなブログ (@uxirisu) 2019年1月16日
あとは軽く口をゆすいで終了です
本当に手軽ですね!
特に1日1回夜寝る前にやると効果が高いです
トレー法
フッ素塗布にトレー法というのがあるの最後の紹介しておきましょう
トレー法というのはフッ素塗布を強力に行う方法です
普通のフッ素塗布では唾液でフッ素ジェルが流れていってしまいます
これをマウスピースで防ぐという方法です
トレー法は扱っている歯医者さんでやってもらえることがあります
ただ、これも自分でやってみたいですね
安くて日常的にできるのはメリットです
ちなみにトレー法も自分で試してみました
よければ合わせてお読みください
トレー法は直接フッ素を長時間歯につけることができるので本当に強力です
フッ素ジェルの種類
ここでいくつかおすすめのフッ素ジェルを紹介します
第3位:ホームジェル
発泡剤不使用、うがい不要
子供でも使える濃度が低いものです
第2位:デンタルジェル
殺菌成分CPC配合 低発泡・研磨剤不使用
ライオンという有名なメーカーが出しているので安心できる商品ですね
第1位:ジェルコートF
大容量で、フッ素配合割合も一番高い部類 濃度950ppm
発泡剤不使用・研磨剤不使用
今回、購入したものです
いろいろ調べた結果、成分的にも値段的にもこれが一番良いと思い購入しました
追記:2017/12/11
現在も使い続けています
そのせいかどうか分かりませんが、それ以来むし歯はできていません
毎日使っていると4ヶ月ほどで1本消費することがわかりました
いろいろ調べた結果:これから
これから、フッ素ジェルを使い続けようかと思います
C1の虫歯が治るか検証していけたら嬉しいですし、むし歯対策になるだけでも嬉しいですね!それでは!
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